雑という言葉が好きだ。生活の様々なシーンで「雑」と言っている気がする。
- 雑に飲みに行きたい
- それちょっと雑すぎませんか
- これ雑にやっておきますね
エトセトラエトセトラ。
一つ目はまぁわかる。どこでもいいしとにかく酒が飲めればなんでもいいので飲みに行きましょうという時に使う。この場合の雑は粗雑の雑だと思う。ただ飲みたい感情がそこにある。
二つ目を使うシーンは限られている。大抵同期と喋っているか、インターネットっぽい人と喋っているときに使う。圧倒的に前者だけれども。いつも粗雑な会話しかしていないので、話を区切る慣用句みたいな雰囲気。
三つ目はなかなか理解されないのだけれど、僕の中では「いい感じにやっておきますね」と言っているのと同義ということになっている。手を抜くわけではなくて、時間とクオリティを両立させたちょうど良い状態を指して雑と言っている。
なにかを成すときはある程度腰を据えつつ時間をかけてじっくりやるタイプなので、異常にキッチリやる以外は全部雑だと思っている。単に、そういうちょうど良い状態を指す言葉で短く簡潔なものを知らないからこう言っているだけだと思う。こう言ってること自体が一番粗雑な気もする。
もっと人間と会話して語彙力を高めれば雑と距離を置くことができるかもしれない。