時間に基準があるのはわかる.では1月1日の基準は何なのか疑問に思った.調べたところ,以下のページが上位に出てきた.
流れをまとめると
- 最初期のローマ暦(ロムルス暦)では,農業をしない1,2月は暦に存在しなかった
- ヌマ暦で1年は12ヶ月(355日)になった
- ヌマ暦ではうるう月を挿入することで誤差を調整する
- ヌマ暦の運用がうまくいかなかったのでユリウス暦が誕生
- 1年は365日,4年ごとにうるう年を挿入
- ユリウス暦の時代に宗教会議で春分の日が3月21日(現在の日付とは異なる)に固定される
- ユリウス暦の運用もうまくいかなかったのでグレゴリオ暦を導入
つまり,春分の日(宗教的なものであって,本当の春分ではない)が当時の3月21日に固定されていたため,現在の暦では天文学上の春分の日が3月21日に近くなるよう1月1日が決定された,というのが真相のようだった.1月1日が1月1日であることに天文学上の意味はないとのこと.
勉強になった.
ところでロムルス暦は紀元前8年ごろに使われていたと書いてあるが,これはユリウス暦が紀元前45年から使われていたことと矛盾するのではないか…